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安楽寺古墳 あんらくじこふん (高崎市倉賀野町上町867・円墳・県指定) |
(いずれも2019.2撮影) |
高崎線の倉賀野駅から1キロほどに、安楽寺はある。墳頂に神社を抱く古墳は多いが、径20m、高さ4mの安楽寺古墳は墳丘に本殿がくい込んでいる。(実際には、墳丘を削って本殿が建てられている。)倉賀野古墳群の浅間山古墳、大鶴巻古墳の4〜5世紀より新しい7世紀築造の円墳だ。 墳丘には竹が密生していて、さぞかし内部には根が張っているのだろう。裾を回り込むと、墓地になっていた。墳頂に上って降りたところで、京都からの見学の方に会った。これから、さきたま古墳群に向かうという。 境内の案内板では、安楽寺の本尊は鎌倉時代、石室に彫られた七仏薬師だ。奧壁に3体、左右の壁に2体ずつで、秘仏として12年おきに開帳される(案内板から撮った実測図を参照)。 石室は南側に開口し、本殿も南向きに建てられている。つまり、本殿裏からつづく小屋のような建物が石室への通路、あるいは石室の覆屋ではないかと思われる。 右上の写真は正面で、竹に被われた墳丘の一部がみえる。左上は本殿の裏側をよこから撮った写真で、石組みの自然石は葺石を再利用したものだろう。 <参考HP> 高崎市>安楽寺古墳 安楽寺の異形板碑 境内には市指定の異形板碑がある。牛伏砂岩を使った板碑は珍しく、ふつうは緑泥片岩だと案内板はいう。 牛伏から牛伏山を連想したが、帰宅後の調べでも、牛伏砂岩は高崎市と合併した旧吉井町の牛伏山に広く分布している。 なお、隙間はあるが板塀で囲まれた板碑の撮影は難しい。 <参考HP> 高崎市>安楽寺の異形板碑 |