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不動山古墳 ふどうやまこふん
高崎市綿貫町金堀1272-3、1271-1ほか・前方後円墳・市指定)
不動山古墳(高崎市)
(いずれも2019.3撮影)
道路脇に上州綿貫不動尊の目立つ看板があるので、場所はわかりやすい。不動尊は看板よこの階段を上った、閉じられたお堂に祀られているのだろう。そして、駐車場には車が駐まっていても、参拝客や古墳マニアの姿はほかに無い。

不動山古墳の実測図、舟形石棺(高崎市)高崎市教育委員会の案内板では、「全体の墳形が良く残っており、…北側のくびれ部には、方形の造り出しを作っています」と述べているが、木々ほかが茂って墳形はよくわからない。
見た目、円墳のようだが、全長94mの前方後円墳は案内板に掲載された実測図から想像するしかない。なお、高崎市のHPに掲載された航空写真では前方部はかなり削平され、何棟もの建物もある(実測図と向きが逆)。

後円部の墳頂に建つお堂の裏には、凝灰岩で作られた舟形石棺の身部が残っていて、蓋は行方不明。両端に縄掛突起がある。昭和37〜39年の調査では、周堀から円筒埴輪、須恵器、墳丘から土師器などが出土している。

さて、べつに山型の茶色い案内板もあり「不動山古墳と綿貫古墳群」と題して、古墳群は4基の前方後円墳を主墳に、普賢寺裏古墳→不動山古墳(この古墳)→岩鼻二子山古墳(消滅)→綿貫観音山古墳の順に5世紀半ばから6世紀後半に築造されたと説明。(ただ、この案内板は文責が明らかにされず、同様のものを高崎市内の古墳でいくつか見かけた。)
<参考HP>
高崎市>不動山古墳