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赤麻古墳 あかまこふん
(栃木市藤岡町赤麻・円墳・市指定)
赤麻古墳(栃木市)
(いずれも2022.3撮影)
渡良瀬遊水地へ行くのなら、ちかくの古墳へと赤麻古墳を訪れた。田園地帯を縫う道路沿いに、場違いな駐車場が現れる。奥には盛上がりがあるので赤麻古墳に間違いなく、駐車場が目印とは珍しい。

横穴式石室は裾に沿って歩いた反対側にあった。開口部てまえにある巨石は天井石の一部で、東日本大震災のときに落下したという。機神山山頂古墳(足利市)も、地震で石室が被害を受けていた。
鉄扉の上には落ちた天井石があったのか、隙間には立入禁止の赤い横断幕が張られていた。そして、案内板の後ろにも、進入禁止の道路標識まで貼ってあった。
赤麻古墳の石室、副葬品(栃木市)さて、案内板は旧藤岡町時代のもので、ステンレス製は太陽光が反射して読みづらい。
築造時期は古墳時代後期で、石室長4.15m。一枚岩の奥壁には奇妙な記号があって、×の上方にも削り跡がある。そして、石室は江戸時代初期に掘り起こされ、大刀などの副葬品が出土している。
帰路に寄った栃木市藤岡歴史民俗資料館では、副葬品が展示したあった。江戸初期に開口した古墳の、副葬品の現物が残っているのは幸運だったと思う。