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後立山南部 うしろたてやまなんぶ
2007.8(16時間10分☆☆個人)扇沢→鳴沢岳→赤沢岳→スバリ岳→針ノ木岳→扇沢

針ノ木雪渓
上の写真は針ノ木雪渓。白馬大雪渓に比べたら登山者は少ないが、雪渓上の石はかなりあった。
<1日目> 
登山口の扇沢までは、長野駅から特急バスに乗った。白馬に行ったときも利用したが、関東から北アルプスの北部には、新幹線で長野駅まで、そして特急バスを利用すると登山口へ早く着ける。

10時半に扇沢出合を出発し、柏原新道を登った。歩きやすく、よく整備された道だった。種池山荘まで3時間半かかった。今日の泊まりの新越山荘までまだ2時間半かかるので、爺ヶ岳はパス。
種池山荘からの登山道には色とりどりの花が咲いている。新越山荘が見えはじめたら、猿の集団が登山道を歩いていた。日光の猿のように襲われたら大変と思い、握り拳ほどの石を拾った。猿は近づいたらハイマツのなかに散らばった。
新越山荘の近くまで来たら、顔を赤くした数人が座りこんで蓮華岳を眺めていた。種池山荘泊まりの予定だったが、中学生の団体が泊まるので、手前の新越山荘を勧められ早くから一杯やっていたらしい。この人たちは夕食時刻の5時になっても戻らないので、仲間が呼びにいった。
普段は空いている新越山荘も、種池山荘を予定していた団体が2組も泊まったので30名ほどになった。私たちは6畳の個室に4名だったが、「この部屋には最大14人まで入ります」と貼り紙がしてあってビックリした。

<2日目>
黒部湖、高瀬湖、後立山南部の地図新越山荘を5時に出発して、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と4座のピークを越えていく。右手に剱岳や立山を間近に望みながらの縦走だったが、切れ落ちた稜線や岩のゴロゴロした急斜面の登り下りで気が抜けない。眼下に、黒部ダムが見える(右上の写真)。
針ノ木岳の頂上からは南に、高瀬湖を挟んで槍ヶ岳がくっきり見えた(右下の写真で、槍ヶ岳は右上)。
針ノ木岳から針ノ木小屋への登山道で、子づれの雷鳥に出会った。体を土にこすりつけ砂浴びをしていて、人が1mほど近づいても逃げなかった。

針ノ木小屋からは急斜面をジグザグに下りる。道は荒れていて滑りやすい。しばらく下ってから針ノ木雪渓に取り付く。
軽アイゼンを着け、かすかにな踏み後を辿りながらいくと、後方から大きな音が…。落石だったが、幸い崖と雪渓の隙間に挟まり落ちては来なかった。
しばらく下ったあと、左の樹林帯に入り、大沢小屋の脇を通って扇沢に戻った。