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西山塚古墳 にしやまづかこふん (天理市萱生町・前方後円墳) |
(いずれも2020.2撮影) |
大和古墳群のなかで、前方部を北に向けている唯一の古墳で、古墳時代後期の大型前方後円墳(全長114m)もこの西山塚古墳だけだ。 溜め池は周濠の痕跡で、この辺りの古墳は溜め池がお約束事かな。写真は後円部で、逆さ槍ならぬ、逆さ古墳だ。 明治20年ころに開墾されて石棺、勾玉などが出土したらしいが、行方不明になっている。もしかしたら、陵墓かも知れないのに。 手白香皇女(たしらかのひめみこ、継体天皇の皇后)の陵墓とされている西殿塚古墳の築造は3世紀後半で、皇女は6世紀の人物。この西山塚古墳は6世紀前半の築造で、時期が合うのだ。 箸墓古墳から始めた山辺の道沿いの古墳見学を、この西山塚古墳で終わりにしよう。一駅さきの天理駅まで行くつもりだったが、長柄駅にショートカットだ。 以下、余談です。長柄駅へ下っている際、側に車が駐まった。なんで関東の人間に道を聞くのと思っていたら、意外な問い「これらは、なんの木?」。 「たぶん柿」の、自信の無い回答は、「刀根早生柿発祥の地」の碑で確信に変わった。燈籠山古墳からこの辺りまで、柿畑(果樹園)に満ちていた。 山辺の道沿いの無人販売はいまミカンが主流で、はるみミカン2つを100円で求めたが、秋には刀根早生柿が並ぶのでしょう。 |