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筑波山古墳 つくばさんこふん (群馬県板倉町岩田風張2498・前方後円墳・町指定) |
(スケッチ画2022.3、ほか2020.11撮影) |
筑波山古墳を訪れたら円墳と思えるほど、前方部がはっきりしなかった。写真は後円部の裾から墳頂の筑波山神社、そして一段下がった前方部の、青い屋根の社務所らしき建物を望んでいる。両者を分ける砂利道は鞍部の位置になる。 写真の右下は昭和10年に描かれたスケッチ画で、板倉町文化財資料館に展示してある。 神社周辺は草紅葉がすすんで、この写真を撮っている足許には黄色いカリンの実がまとめて置いてあった。 なお、神社てまえの案内板に実測図が掲載されていたので、ご参考までに。 右下のスケールは20mである。 案内板によれば、全長53.5mで後円部の径36m、前方部の幅36.5m。そして、伊奈良村1号古墳ともいわれる前方後円墳には、石室の形が胴張り型の馬蹄形という特徴がある。左下の写真で、案内板から撮った。 石室の壁には道明山古墳や舟山古墳と同じ軽石(浮石質角閃石安山岩)が用いられ、天井石にはフズリナなどの化石を含む旧葛生町(栃木県)産出の石灰岩を使用している。副葬品として銀象嵌円頭大刀などが出土し、築造時期は6世紀後半から7世紀前半である。 なお、板倉町文化財資料館には1/4スケールの石室模型が展示されている。 <参考HP> 板倉町>筑波山古墳(つくばさんこふん) |