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宗永寺舟形石棺 そうえいじふながたせっかん
(藤岡市上落合七輿848-1 宗永寺)
宗永寺舟形石棺(藤岡市)
(いずれも2019.4撮影)
宗永寺は七輿山古墳の東100mほどにあり、宗永寺裏東塚古墳から出た舟形石棺が覆屋のなかに保存されている。身部のよこに石がいくつもあるのは、割れた石棺の蓋と思われる。
覆屋の手前、黒い石碑には説明文が刻まれていた。凝灰岩をくり抜いてつくった舟形石棺の身部は、長さ2.35m、幅86〜91cm、高さ60cmで、側面には縄掛突起が2つずつ付いている。ただ、突起の跡がわかる程度で、これでは縄は掛けられない。破壊されたのかも知れない。製作されたのは石碑では6世紀前半、藤岡市のHPでは5世紀後半だ。

さて、境内には6体のお地蔵さんが並んでいて、半数に首がなかった。首があるものは、頭を後から取り付け修復したのか。七輿山古墳でもそうだったが、廃仏毀釈の嵐は一帯に吹き荒れたようだ。
<参考HP>
藤岡市>宗永寺舟形石棺

宗永寺裏東塚古墳、宗永寺裏西塚古墳
 宗永寺裏東塚古墳、宗永寺裏西塚古墳(藤岡市)
右の写真は皇子塚古墳平井地区1号古墳のある丘から撮影した。舟形石棺が出た宗永寺裏東塚古墳は墳丘が墓地になっているので至近距離での撮影を遠慮した。西塚古墳は林の奥に隠れていて、左の写真はお墓が写らないよう駐車場から撮った。
いずれも前方後円墳で、東塚古墳は全長53m、西塚古墳は48mである。