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七輿山古墳 ななこしやまこふん (藤岡市上落合七輿831-1ほか・前方後円墳・国指定) |
(いずれも2019.4撮影) |
北の道路沿いには藤岡市が設置した「七輿の門」がある。駐車場、トイレ、展示室(古墳をパネルで紹介)はあっても、門は見当たらなかった。古墳群への入口という意味かな。 案内板では七輿山古墳は、全長146m、後円部径87m、前方部幅106m、後円部・前方部の高さはいずれも16m。3段築成の前方後円墳で、6世紀に築造された古墳では東日本最大級だ。 出土品のなかには径50センチ、高さ1.1mの七条凸帯(突帯 とったい)の円筒埴輪がある。 藤岡歴史館に展示されて、「7本のタガ状の帯がある大型の円筒埴輪です。凸帯の数には身分的秩序が反映されているとも考えられ、類例の少ないものです…」との説明文があった。畿内との関係があるようだ。 案内板を読み、墳丘を登り始めたら五百羅漢が迎えてくれる。 驚いたのは数の多さではなく、ほとんどの羅漢さまに首がない。維新後の廃仏毀釈のせいなのか、負の遺産というものだ。 そして、後円部墳頂には5体の石像があったが、4体には頭がなかった。首のない普賢菩薩を乗せているゾウさんが哀れだった(左から2体目)。 前方部には三角点があって、肝心なところが削れているので二等か三等かは不明だ。 七輿山古墳と七輿の門の間に、お台場のような構造物があった。上ってみれば、石がゴロゴロしているだけで、なにも無い。陪塚かも知れないが、確信できる資料を持ち合わせていない。 <参考HP> 藤岡市>七輿山古墳 |