ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか |
一ノ宮4号墳 いちのみやよんごうふん ( 富岡市田島343-1 群馬県富岡合同庁舎・前方後円墳・市指定) |
(いずれも2021.10撮影) |
群馬県富岡合同庁舎のエントランスまえには、靴底用の消毒液が置かれていた。コロナ対策か、それとも豚コレラ対策かな? そして、庁舎に囲まれるように、中庭には一ノ宮4号墳の残存部が陽光を浴びて、横穴式石室を開口させていた。古墳の説明が流れる機器は故障していても、開口部には説明パネルがあった。 また、ロビーには出土品の展示コーナーがあって、埴輪のほか写真パネルや「一ノ宮古墳群と本宿・郷土遺跡」と題するパンフも置かれていた。 一ノ宮古墳群は20基ほど。4号墳のほか堂山稲荷古墳(3号墳)、稲荷森古墳(2号墳)、太子堂塚古墳(1号墳)などから構成される。 平成11年の合同庁舎建設まえに4号墳は調査され、全長48mの前方後円墳で6世紀はじめの築造と判明している。 盛り土の多くは削られて、前方後円墳にはとても見えないが、石室が残っていたのは幸いだった。 つぎに、3枚つづきの写真の説明を。右上の写真は展示コーナーのパネルを撮ったもので、調査時の一ノ宮4号墳である。後円部のDの字を横にしたような盛上がりが地上の残存部と思われる。この写真下の半円は、19号墳(円墳)。 右中は、ガラス扉ごしに撮った石室内部。玄室には照明が点いているので奥壁まで見えるが、天井はコンクリであった。下げられた紙切れには、頭上注意とプリントされていた。 右下は、展示コーナーにあった人物埴輪。頭部の顔面のみで、修復の白い粘土?が包帯のようで痛々しい。 |