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43.戸建てと集合住宅 |
東京近郊の集合住宅から、同じ地域の戸建てに越して1年あまりが過ぎた。 ここでは、両者の違いをまとめてみる。 ただし、集合住宅は鉄筋コンクリを想定していて、木造のアパートを含めない。戸建ては木造である。 1.戸建ての冬 朝起きたとき、室内の気温は集合住宅では10度を下らなかったのに、7度を記録。 コチョウランの葉は黒ずみ、庭では霜柱が立っている。 木造は「木のぬくもり」なんていうけど、とっても寒いよ。「今日は冷えますね」がご近所の挨拶だ。 ただ、夏は風通しがよいのか、コンクリで固められた集合住宅より涼しく感じる。 2.音がよく聞こえる戸建て 戸建てでは生活音がよく聞こえる。 隣家の話し声、これは夏場に窓を開けっ放しにしているときだ。車の音は、スクールゾーンなので部屋のなかにいれば、そんなに気にならない。 そして、静まりかえった夜に響く電車の音。走行音のほかに、踏切の警告音が意外に大きい。 冬の西風が強く吹く日には、戸建ては壁のなかに張った透湿シートのめくれる音が気になる。建設会社にお願いし改善されたが、つぎは強風が窓にぶつかる音だ。内窓の設置をふくめ対策は現在進行形だ。 <追記> 西風対策として内窓を設置したら、風音は完全になくなったわけではないが、半減。そして、車の走行音など生活音も減ってよかった。 3.夏の戸建ては虫だらけ 集合住宅では4Fだった。この高さであれば、気圧の関係で蚊は上がって来られないらしい。なぜ室内にいるかといえば、人間さまの服に付いて侵入するのだ。 戸建てでは網戸に蚊がへばりついている。庭に出ようものなら数カ所は刺されるのは間違いなし。そのため、今年は夏までに蚊の嫌がる植物を植えようと思っている。 ゴキブリは和室で1匹だけ出現したのみ。戸建ては隣とは離れているので、自分の家で対策すれば被害は大きくならないだろうと思う。 驚いたのはナメクジで、梅雨時に庭と勝手口の階段にご登場だ。ナメクジを見たなんて小学生のとき以来ではないか。数が多くて塩を掛けたのでは間に合わない。誘引殺虫剤を購入して駆除に努めた。 なお、動物は猫がたまに庭にあらわれていたが、先日は早朝アライグマがフェンスのうえを悠然と歩いていた。はじめは狸と思ったけど、尻尾の縞模様でアライグマと確認できた。 4.続いて家庭菜園 集合住宅ではベランダで大きなプランターを利用するしかない。戸建てのほうが土いじりの機会は増える。 ただ、既述のように夏は蚊に刺される。携帯用の蚊取線香皿や、どこでもベープは欠かせない。そして、毛虫も多い。 キュウリは豊作だったが、トマトやナスはあまり収穫がなくて、資材費などを勘案したら野菜を買ったほうが安上がりかも知れない。 冬は虫には苦しめられなくても、鳥、とりわけヒヨドリがブロッコリーの葉を啄む。餌が少ないのに可哀想な気もするが、防鳥ネットで飛来を防いでいる。 5.電波がよく届く戸建て→NHK・FMクリアならず たとえばラジオの電波。戸建ては鉄筋コンクリが邪魔しないので、AMではNHK以外の民放もよく聞こえる。そのため、パソコンやスマホで、わざわざインターネットラジオを聞く必要はない。 FMはコンポを同軸ケーブルでテレビアンテナに接続してあり、戸建てと集合住宅のちがいは全くない。 そして、ネットでつかうwi-fiも感度良好だ。 <追記> その後、コンポを新しくしたらNHK・FMが聞けなくなった。詳しくは コラム45.FM放送の受信で。 6.投込みチラシは 地域性かも知れないが戸建てでは投込みチラシが少なく、ポストが埋まるような事態にはならない。 集合住宅では学生や主婦のバイト以外にも、不動産屋など業者の皆さんが盛んにポスティングしている。バイト料は1枚の投込みが5円と以前に聞いたが、効率を考えたらポストが並んでいる集合住宅のほうがいいに決まっている。 7.光熱費は 集合住宅より部屋数があり、集合住宅ほどの密閉性がない木造では光熱費が増えた。増え方は夏より冬のほうが顕著だ(夏の冷房費より冬の暖房費のほうが高い)。 でも、ネット料金ほど増えた訳ではない。同じauなのに、戸建てでは通信料がかなり高くなった。個人宅まで個別に光回線を引いているので仕方ないが、電話の基本料金を含めて集合住宅の4千円に対して戸建ては6千円だ。 以上、戸建てと集合住宅では一長一短があるのでどちらが良いか、個人の生活スタイルに合わせて住宅を選択してみては。 (2017年2月、追記は2018年3月 中山) |