ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか

安原大塚古墳 やすはらおおつかこふん
(佐久市安原・墳形不明・市指定)
安原大塚古墳(佐久市)
(いずれも2019.8撮影)
古墳入口の標柱が道路沿いの、安原公民館まえに立っているが、注意していなければ見落としてしまう。千曲バスや佐久市デマンドタクシーの停留所「中安原」も、公民館まえにあった。

安原大塚古墳の石室(佐久市)公民館の左脇から望めば、古墳の開口部が小さく見え、民家のなかを通るような感じで、案内板と標柱を従えた安原大塚古墳に辿り着いた。案内板では6世紀末から7世紀中ごろの築造とされ、佐久市内では三河田大塚古墳に次ぐ大きさの横穴式石室だ。ただ、後世に損傷され、羨道の有無は確認できないという。

そして、玄室の特徴として、西壁の下に小出張室(W1.19m、D69cm、H63cm)がある。左下の写真で、左中の写真でも一部が見えている。はじめは石材が抜き取られたかと思ったが、奧にしっかり石材はあった。
石室内はうす暗く奧壁には水滴が滲み一時、猛暑を忘れさせてくれた。
損傷されたせいか、墳形がなんとなく歪んでいる。墳丘を上ろうとしたら意外に急で失敗してしまった。困っていたら、墳丘の左隅に石材の一部?をみつけ、それを足がかりに上れた。墳頂には石祠2、石碑1があった。