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王山古墳 おうやまこふん
(前橋市大渡町1-6-1・前方後円墳・市指定)

(遺物2021.11、ほか2017.11撮影)
総社古墳群で遠見山古墳につづき、6世紀はじめに築かれたのが王山古墳だ。
全長が75.6mの前方後円墳は別名、総社町1号古墳。中央大橋を渡ってすぐ、王山公園になっているおかげでトイレもあった。ただ、誰も公園にいないのに、駐車場の空きスペースは少ない。
石室かと見えたのは自然石、いわゆる葺石で被った外面だった(下段左の写真)。鉄柵と網でガードしていれば皆、石室かと考える。葺石はすぐ横を流れる利根川から採ったのだろう。なお、石室は埋め戻されていて、玄室が赤く塗られていた。
遺物は、下段右の写真のとおり。墳丘から出土した大刀型埴輪の部分(長さ60cm)、石室出土の胡籙(やなぐい)金具などがある。
大刀型埴輪は柄だけなので、柄を含めた刀身は塚廻り古墳群第4号古墳を参照して下さい。そして、胡籙は腰に下げて使う、矢を入れた容器。いずれも、前橋市総社歴史資料館に展示してある。

余談をひとつ。道路をはさんで不二家レストランがある。ケーキは持ち帰りもでき、ちょっとお高いがとっても美味しい。
<参考HP>
前橋市>総社・清里の文化財を訪ねて