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後閑3号墳 ごかんさんごうふん
(安中市下後閑山王前209・円墳・県指定)
後閑3号墳(安中市)
(いずれも2022.10撮影)
秋晴れの青空のもと、田園地帯に佇む後閑3号墳。稲刈りに励む姿がみられ、西には妙義山の威容が迫ってくる。
立派な黒御影石の碑があっても、九十九川沿岸土地改良事業の碑だった。古墳についての標柱や案内板は老朽化して、彼我の差は大きい。
後閑3号墳の空撮写真、形象埴輪(安中市)上の上段の写真は横穴式石室が開口している南から、下段は西から撮った。左下は石室で奥壁まで撮れなかった。

案内板の文字は掠れ、とても読みづらい。T字形石室に特徴があっても、実測図は陽光のせいか消えていた。径20mの円墳で、6世紀前半の築造。
実はこの後閑3号墳を見学するまえに、ふるさと学習館を訪れておいた。
説明パネルによれば、T字形石室は壁面に赤く塗られた痕跡があり(石室には入室できないので、わからなかった。)、玉類、鈴鏡、刀子などが出土。西側の造出しからも、形象埴輪が出土している。また、碧玉製管玉や石室の造りに、簗瀬二子塚古墳と類似性があるようだ。
右上の空撮写真は学習館のパネルから撮り、下は展示されていた形象埴輪だ。そして、見学後は同じT字形石室をもつという下増田上田中1号墳にむかった。