ホーム 次のお山
北岳 きただけ 
2008.9<1日目>(6時間25分☆☆☆個人) 広河原→二俣→八本歯のコル→北岳山荘 <2日目>(4時間50分☆☆個人)北岳山荘→北岳→肩の小屋→草スベリ→広河原

北岳<1日目>
芦安に車を置き、乗り合いタクシーで広河原へ。駐車場で希望者が集まると、時間に関係なく一人1100円で広河原にいってくれる。バスは1000円だ。
そして、バスでもタクシーでも夜叉神峠のゲートを通るときには、別に南アルプスマイカー規制利用者協力金を100円払う。

タクシー利用のため、8時には広河原に着いた。野呂川にかかる吊り橋を渡って、広河原山荘の脇から登山道に入る。
北岳の地図林のなかの道を、大樺沢を何度か渡りながら登っていく。下山者に頂上の様子を聞いたら、「ガスでなにも見えない」ようだ。
二俣に着いて、大樺沢の雪渓はすぐ近くに見える。ここには仮設トイレが2つあり、発電機の音が響いていた。左岸の花畑をいき、雪渓が無くなると今度は河原の石の上をジグザクに登っていく。かなりの急登である。
小尾根からは、いくつも梯子があって、新しく掛け替えられているものもある。最後の長い梯子を登っているときに突然、かなり大きい雷鳴が聞こえる。八本歯のコルからも、梯子と大きな石の歩きにくい道である。分岐からは、巻き道を通って北岳山荘に向かう。

食堂のテレビで見た、明日の天気予報は一日雨だ。夜中に風雨が強まり、山小屋の屋根を叩きつける大きな雨音が気になって、なかなか眠れない。

<2日目>
支度を調えて外へ出たら、雨は降っていない。西の空は明るく雲切れがしている。雨の覚悟をしていただけにラッキーな気分で、尾根を通って北岳に向かう。

風が雲を飛ばして、時おり仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳が姿を現す。1時間少しで着いた頂上には、肩ノ小屋からの登山者が数人いて、後からも続々登ってくる。ただ、展望がよい西側もしばらくしたら霧に隠れてしまった。
白根御池小屋まで下りたところで、雨がポツポツ降ってくる。だんだん激しくなり、樹林帯のなかの登山道は、川のようになっている。広河原に着き、バスの時刻までまだ1時間もある。雨に打たれた体も冷えてくる。

林道のゲート近くで待機していたタクシーの運転手から、「2人しかいないので、一人3000円で芦安までどう?」と誘われる。しばらく考えていたら、「行きにも乗ってくれたので、2人で5000円でもいいよ」と言われ、バスの発車まで冷えた体で待てないので誘いに乗った。