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斜め八ツ横断 |
(2005.1テルゾウ撮影のロボット雨量計跡?を除き 2007.9撮影) 行者小屋 ヘリポートを過ぎてしばらくしたら、思ったより広い敷地に建つ行者小屋が見える。テント場もかなり広いが、トイレの下に大きな穴を開けてあるのがトッテモ気になった。 そして、何気なく聞こえてきた、ベンチで休んでいた夫婦の会話、「だから赤岳はもっと体力をつけて来なきゃ駄目なのよ」。コッチはこれからその赤岳への登りだ。水を補給して、文三郎尾根に取り付いた。 赤岳頂上小屋 文三郎尾根を登るにつれ激しくなる風、雨も落ちてきた。赤岳頂上小屋の一部は鉄板で覆われ、風雨の強さを納得する。 受付に、下駄箱を指して聞くと今日の泊まりは5人だけで、従業員のほうが多いのでは…。でも、3連休中日の昨日は満員だったらしい。 古いながらも小屋は清潔に保たれ、従業員の応対は礼儀正しい。ただ、オトイレが男女兼用でポッチャンが5つ、男子用小は1つしかない。 そして、小屋を飛ばそうと夜通し風は吹き荒れ、朝の気温は6度だった。 赤岳展望荘 翌朝、風は相変わらず激しく、風力発電の風車を壊さないか気になる。そして、その風が雲を吹き飛ばし視界が開けてきた。 偶然、出てきた従業員に確認したら、昨日の宿泊は6人だけという。この赤岳展望荘の食事はバイキングで、水洗トイレらしい。その代わり、宿泊料金は赤岳頂上小屋より少し高めの設定だ。 硫黄岳山荘 この辺りは、風の通り道なのか、また激しくなってきた。強風を避けるためか、硫黄岳山荘は登山道より低く建ててある。 山荘のまえには駒草神社があったが、こんな悪条件に咲くコマクサもいまや枯れ果て、葉が黄色く色づいていた。 「昨日の宿泊は2人」といった登山者は、「天国だった」と続けた。 ロボット雨量計跡? 広い硫黄岳の山頂にあって、はじめは避難小屋と思ったが、トッテモ小さくて屈まないと入れない。床もない。 でも、これが地図にあるロボット雨量計のはずがないから、「ロボット雨量計を設置した建物」(ロボット雨量観測小屋)だろう。下の写真は冬の同じ建物。登山者と比べても低い。いずれにしても、イザというときには、2人は利用できる。 この建物を、硫黄岳石室だと勘違いしてはいけない。硫黄岳石室とは、硫黄岳山荘のむかしの名前だ。そして、真の山頂は爆裂火口方面にある。 山びこ荘 ヒュッテ夏沢 四方に登山道が延びる夏沢峠には、2つの山小屋が並んで建つ。当日は平日だったせいか、ともに閉まっていた。そして、外来用オトイレ?にも鍵がかかっていた。 どう見てもヒュッテ夏沢のほうが大きく、しかも新しい。でも、山びこ荘は、モモンガとヤマネの棲む山小屋として知られている(右の写真)。 なお、左の写真の背景は硫黄岳の爆裂火口壁だ。 本沢温泉 硫黄の臭いが漂って、下方の沢沿いに日本最高所の野天風呂(左の写真)が見えてきた。湯船がちょこんとあって丸見えだ。着替える場所も見当たらない。 本沢温泉は125年の歴史があって、山のなかの温泉としては規模も大きい。 しらびそ小屋 煙突から煙がたなびいて、小鳥が餌をついばむ。リスは不在だ。 無口なご主人に、コーヒーを淹れてもらう。1杯500円。トッテモ美味しい。みどり池の向こうには天狗岳が聳え、贅沢なコーヒータイムだ。 小屋の周りには、たくさんの薪が積まれている。通年営業で、裏手には2階建ての新館がある。 稲子湯 この稲子湯に下るときに会った、登山者が声を落としていう、「ココから数分の曲がり角で見たんだ」。何を? エエー、熊サンか!と思ったら、カモシカのお話でした。 稲子湯は、観光客の利用も多いと聞く。でも、バスを待っていたのは登山者だけだ。時刻表を確認すると、事前に調べたものより5分早い。??? そして、稲子湯まで下らなくても、みどり池入り口のバス停があるが、停まらない便もあるのでご注意を。バスの終点は小海駅で、荷物代100円をシッカリ徴収された。 |