ホーム 山域別INDEX つぎの小屋 |
雨の北岳 (2008.9撮影) |
広河原山荘 広河原から野呂川の吊り橋を渡ってすぐの、広河原山荘。ここが北岳登山口だ。宿泊者なのか、何人かが出発の準備をしている。 用を足すため裏手に行ったら、3分で300円のコイン・シャワーがあった。 なお、乗り合いタクシーの運転手によれば、雨量が基準を超えると南アルプス林道は閉鎖されて、足止めされた登山者はこの小屋に泊まるそうだ。 北岳山荘 二俣を過ぎたら雨が落ちてきて、八本歯のコル辺りで本降りだ。冷たい木の梯子、ゴアなのに染みるカッパ、標準タイムをかなりオーバーして、北岳山荘に辿り着いた。 宿泊の受付には3人もいたのに、事務的に部屋を伝えられ食券をもらっただけ…。救いなのは夕食のとき、テキパキと案内をしてくれた北海道出身の女性従業員だ。 オトイレは男女兼用、小は2つしかない。でも、少しだけど水が流れる水洗だ。布団は軽くて暖かい羽毛で、雨で冷えた体には有り難かった(右の写真)。 翌朝、奇跡的に雨があがっていて、豪雨の夜を過ごしたテントが3張りあった。そして、夏山シーズン開設の、昭和大学医学部診療所に気づいた。 北岳肩ノ小屋 天気予報は雨なのに、北岳山頂が近づくにつれガスが引き晴れてきた。(さすがは日本のK2だ。雨雲のうえに頭を出しているわけだ。) 流れる雲に甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が見え隠れし、北岳肩ノ小屋の宿泊者が押し寄せてくる。聞いたら半分ほどの泊まり客で、テントは10張りちかくあったらしい。 標高3000mの小屋まで降りて来ると、またガスにまかれて、変な天気だ。前庭には、ヘリで空輸する準備か、大きな網が拡げられていた。 白根御池小屋 急坂のつづく草スベリ。巨大カエルが登山道を横切ったら、御池が見えてきた。池の主かしらん。 白根御池小屋は、2006年6月に新築オープンして見た目、旅館みたい。2人の登山者が雨宿りしていたが、雨音が聞こえるだけ…、静かだ。テントは2張り。 ここから雨が本降りになって、草スベリに劣らない急坂を滝のように流れていく。南アルプス林道が閉鎖されるまえには広河原に着かなくては…、何回もスベリながら駆け下っていった。 |