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黒塚古墳 くろつかこふん (天理市柳本町・前方後円墳・国指定) |
(いずれも2020.2撮影) |
行燈山古墳(崇神天皇陵)拝所まえのトイレを拝借して、さきに黒塚古墳へ。国道を渡ってしばらくしたら、柳本公園の滑り台の奥、池に抱かれた黒塚古墳が見えてきた。いまは葉が落ちている桜も、春になれば大勢の花見客を呼ぶのだろう。上の下段の写真は左が後円部墳丘上の展示、右が後円部から眺めた前方部だ。 なお、くびれ部付近でみつかった掘割りは、城郭として再利用された痕跡だ。 4世紀前半ころに築造された黒塚古墳は全長が130mを超え、33面の三角縁神獣鏡と画文帯神獣鏡1面、計34面が出土した。 右上の写真は黒塚古墳展示館に掲示の説明から撮ったが、画文帯神獣鏡は1面だけ小さいのでわかる。 竪穴式石室は長さが8.2mで、三角縁神獣鏡は木棺の北半分を囲んで置かれ、木棺内にあった画文帯神獣鏡1面は立ったままだった。石室と神獣鏡の配置状況は、展示館1Fに復元されている(右下の写真)。 卑弥呼の墓といわれる箸墓古墳もちかくて、卑弥呼が魏からもらった鏡ではないかと、報道された平成10年1月は見学者が押し寄せて大変な騒ぎだった。 なお、盗掘された跡がいくつも見受けられたが、築造後の地震で石室が崩壊し神獣鏡は盗掘から守られた。見学した古墳では綿貫観音山古墳(高崎市)も、石室の崩壊によって副葬品が守られている。 <参考HP> 天理市>黒塚古墳 天理市観光協会>黒塚古墳 |