ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか |
山名古墳群 やまなこふんぐん (高崎市山名町766ほか・群集墳・市指定) |
(いずれも2019.5撮影) |
道路脇に標識があるので場所はわかりやすい。陽光が眩しい青空のもと、山名古墳群は緑に包まれていた。青やピンクの彩りを添える矢車草はもはや雑草のようで、草が繁茂し始めている。 古墳群の案内板はあるが、古墳ごとの標識がなくて、原っぱにいくつもの小山があるだけに見える。配置図は、案内板から撮った。 前方後円墳1、帆立貝形1、そして円墳17の、6〜7世紀に築造された群集墳である。 前方後円墳の山名伊勢塚古墳(左の写真)は、墳丘長65m。後円部の南に横穴式石室が開口と案内板にあり、石材をコンクリで固めたところがそうだったのかな? この山名伊勢塚古墳は古墳群のなかでも大きく、この地を治めた首長の墓と考えられ、ちかくの山上古墳が後継者の墓になる。 事前の調べでは公開された石室があるのに、案内板に未掲載。しばらく歩き回ったがわからず、通りかかったご近所の方にお尋ねしたら、山名原口U号墳(左の写真、現地案内板の表記)であった。上の配置図では1号もあるが、2号のほうである。 径16.5mの円墳で、両袖型の横穴式石室が覆屋に保存され、金網越しに見学できる。ただ、南の、鏑川を渡った伊勢塚古墳と同じ模様積とは、現地では気づかなかった。装飾品のほか、馬具や武具も出土している。 なお、1号からは全国的に例を見ない、歯のある人物埴輪が出土している。後日、群馬県立歴史博物館の企画展に展示されていたが、撮影禁止であった。『群馬の古墳物語<下巻>』(上毛新聞社)には図が掲載されている。 <参考HP> 高崎市>山名古墳群 |