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鶴山古墳 つるやまこふん (太田市鳥山上町2140-3ほか・前方後円墳・県指定) |
(2019.3撮影、甲冑は2019.8) |
亀山古墳の見学を終えて、鶴山古墳を訪れた。鶴亀の縁起がよいネーミングだが、近いだけで2つの古墳の関連性はわからない。 3月半ば、古墳の周りに拡がった畑では、春の農作業に勤しむ人たちが見受けられる。案内板はあっても昭和55年の日付で、一部は白く塗られているのか読めない。写真の手前が前方部で、後円部にくらべて低い。 さて、昭和23年の調査で竪穴系の石槨内から、甲冑、大刀、剣などの武具、鎌、斧などの農具のほか、石製模造品が多く出土した。が、装身具や埴輪は出土せず葺石も無いという。5世紀後半ころの築造である。 甲冑は3セット(短甲3と冑2)もあり、埋葬者は自らを飾ることのない、質実剛健な武人だろう。しかも、古墳の全長は102mあるので、有力者と考えられる。また、農具の存在から、自ら先頭に立って耕作していたのかも知れない。 右の写真は、群馬県立歴史博物館に展示してあった甲冑である。 墳頂に上って周囲の畑を眺めながら、耕作する古墳人を想像してみてはいかが。ただ、ひっつき虫(センダングサ)の生き残りはまだいるので、ご注意を。 <参考HP> 太田市>鶴山古墳 |