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遠見山古墳 とおみやまこふん (前橋市総社町総社1410・前方後円墳・市指定) |
(出土品2021.10、ほか2017.11撮影) |
周堀の底に、6世紀はじめの榛名二ツ岳の噴火による火山灰が積もっていたという。そして、出土した埴輪の特徴からも5世紀後半の築造で、総社古墳群を構成する古墳では、はじめの古墳である。(二ツ岳の噴火による時代測定は、渋川市の虚空蔵塚古墳でも。) 榛名山の裾野に広がる総社古墳群のうち、おもな6基を築かれた順にみれば、前半の3基が前方後円墳、後半の3基は方墳である。 見学日は休日だったので、職員の方はいなかったが新たな発掘調査が行われているようだった。 なお、遠見山の名称は総社城の櫓があったからで、左上の全景写真は案内板から撮った。 後日、群馬県立歴史博物館の企画展「発掘された日本列島2021」で出土品を見学した。説明パネルによれば、前方部から祭祀跡遺物としておもに高坏が出土し、北側に造出部の存在が考えられ、後円部の基壇には埴輪列が巡っていたという。 以下、余談。総社古墳群の最寄り駅はJR群馬総社駅で、なぜ群馬がつくかといえば岡山県は総社市に総社駅があるからだ。こちらは群馬県は前橋市の総社町である。 <参考HP> 前橋市>総社・清里の文化財を訪ねて |