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生出塚埴輪窯跡 おいねづかはにわかまあと (鴻巣市東3-72) |
(いずれも2018.8撮影) |
「生出」を「おいね」と読める者は、まずいない。保健所の向かいを少し入った、鴻巣市第二庁舎の南に生出塚埴輪窯跡がある。ここが東日本最大規模の埴輪窯跡と言われても、何もないただの公園(東裏一号公園)で、案内板があるだけだ(上の写真)。 辺りには古墳もあるはずだが、痕跡すらない。同じ鴻巣市内の、郊外にある馬室埴輪窯跡と比べても、あまりに呆気ない。 案内板から撮った左上の写真は「八つ手状に延びる窯跡」で、真ん中が深い灰原(はいばら)である。 この形式であれば、いくつもの窯の灰原が1つで済むわけだ。灰原とは灰や炭などを捨てるところで、失敗作も捨てられたようである。ここで製作された埴輪はさきたま古墳群にも供給されて、遠くは千葉県まで運ばれたという。 出土した埴輪は国の重文で、ちかくのクレアこうのすに収蔵され見学できる。左下の写真は人物埴輪で高さは130cmあり、足が東京オリンピックのエンブレムと同じ市松模様になっている。 <参考HP> 鴻巣市>生出塚埴輪窯跡出土品がきれいに生まれ変わりました! |