ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか |
中筋遺跡 なかすじいせき (渋川市行幸田796・県指定) |
(中筋遺跡1号墳2019.4、ほか2019.3撮影) |
同じ日に訪れた黒井峯遺跡とは異なり、敷地は狭いが駐車場やトイレもあった。そして、遺跡や古墳はいつでも見学できると思っていたら休場日や開場時間があるので、ご注意を。 6世紀はじめ、榛名山の大噴火によって火砕流が流れ下り、山麓で暮らしていた古墳人の生活を埋め尽くした。この遺跡は大噴火まえのムラの様子を、建物や垣根などで再現してある。建物には、冬は暖かい竪穴式(上の写真の右奥)と夏に涼しい平地式(同、左手前)があって、季節によって建物を住み分けていたという。背景の山並みは赤城山だ。 建物は施錠されていなかったので、なかを見学できた。ただ、カヤ?独特の匂いがしていた。そして、平地式にあったプラケースからパンフを頂いた。 左の写真は火山灰による建物崩壊過程を、火山灰断面剥ぎ取り層で示したもので、左横に層ごとの説明がある。 中筋遺跡1号墳 (渋川市行幸田796・円墳・県指定) 建物に注意が向かっていたのか、古墳の撮影を忘れて翌月、近くを訪れた際に再訪した。 中筋遺跡には確認したところ小さな円墳がひとつあり、『群馬県古墳総覧2017』には同じ住所で中筋遺跡1号墳と掲載されていた。 主体部は未調査で、周堀から土師器が出土している。築造は案内板の遺構全体図では、4世紀後半である。そして、この円墳は現在の建物によって一部が削られている。 <参考HP> 渋川市>県指定史跡「中筋遺跡」 |