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御廟塚古墳 みびょうづかこふん
(羽生市下村君・前方後円墳)

(2021.5撮影)
永明寺古墳に向かう際、埼玉用水路沿いに御廟塚古墳があってさきに見学する。
御廟とは死者を祀る施設で、古墳に相応しい名称だ。となりの加須市にも同名の古墳があって、ともに彦狭島王(ひこさしまのみこ)の墳墓と伝えられている。同じ言い伝えは元島名将軍塚古墳(高崎市)などにもあって、いかにも上毛野の国造らしい。
そして、前方後円墳というが見た目は円墳か方墳だ。現存しているのは前方部らしく、後円部は用水路や道路によって削平されている。用水路に水が多いのは、田植えを控えてか。案内板は無かった。

後背地は墓地のために、墓石ができるだけ写り込まないように心がけた。写真の左手から水路を渡って石仏群に迎えられ、手すり付きの石段を上って墳頂へ。
眺めはよくて西に東北自動車道が走り、県境の利根川を越えればまもなく、群馬県の館林インターである。