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金冠塚古墳 きんかんづかこふん        
(前橋市山王町1-13-3・前方後円墳・市指定)
金冠塚古墳(前橋市)と出土した金銅製の冠
(いずれも2018.10撮影)
亀塚山古墳の近くにあって、お隣のつばき公園に辿り着いたとき、おばあちゃんが公園を通り抜けた。そして、子どもたちは誰も遊んでいなかった。
案内板を読み、径32.3mの後円部墳頂へ登ったら、雑草が刈ってあったおかげで、前方部に掛けての鍵穴の形がよくわかった(左上の写真、全長52.5m)。ご苦労さまです。ただ、墳形があまりに整いすぎのようで…。

この古墳は山王二子山古墳と呼ばれていたが明治40年(案内板では大正4年)、横穴式石室から金冠の金属片が多数出土したので、金冠塚古墳という名称に。帝室博物館(東京国立博物館)で、20年後に復元されている。
金メッキされた冠は、新羅の古墳から出土したものに形が似ていて、透かし模様が「出」の字を2段(あるいは「山」を4段)重ねたように見える。小泉大塚越3号墳(群馬県玉村町)からも、同種の金属片が出土している。
なお、金冠の写真は案内板から撮った。上のキャプションは「原品・東京国立博物館蔵」、下が「復元された金冠」(レプリカでしょう)である。
<参考HP>
前橋市>朝倉・広瀬の文化財を訪ねて