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富士見塚古墳群 ふじみづかこふんぐん (かすみがうら市柏崎・前方後円墳1基、円墳4基・ 1~3号墳県指定) |
![]() (いずれも2024.12撮影) |
大日塚古墳の見学を終え、霞ヶ浦(西浦)を渡ってこの富士見塚古墳群へ。霞ヶ浦(日本で2番目の湖)の点景として期待していた、帆引き船の操業は11月までだった。 駐車場には、軽トラが1台駐まっていた。古墳群を見学するまえに富士見塚古墳公園展示館(無料)を訪れたら、館内には受付の職員さんが一人だけ。多くの埴輪ほかを展示してあり、「群」無しの富士見塚古墳は1号墳を指しているようだ。 展示品で、気になる埴輪3点(上の3枚組の写真)を左から。猿形埴輪は小さくて、猿とはわからなかった。円筒埴輪に線刻してある舟、ひび割れかと思ってしまった。馬形埴輪は足が無くて、なんとなく可哀想。 上の遺物分布図は展示館のパネルから撮った。古墳や埋葬施設の配置もわかる優れものだ。拡大版(PDF)はこちら。 |
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展示館の見学を終え、3基の古墳がある高台への階段を上る。3基は一列に並んで、周りには桜が植えられていた。ナンバーの順に小さくなる古墳には、それぞれ説明プレートが設置してある。(なお、円墳の4、5号墳はわずかな盛上がりがあるそうだが、当日は訪れていない。) 1号墳の墳丘を上ると霞ヶ浦や筑波山を望め、晴れ晴れとした気分になれる。古墳群の名称からして富士山も見えるはずだが、当日は確認できなかった。 1号墳は全長80mを超える前方後円墳で、築造は5世紀末から6世紀初頭。前方部に箱式石棺、後円部に木棺が発見された。 2号墳は径25mの円墳で、築造は5世紀末から6世紀初頭。墳丘部には埋葬施設が無く、周溝から土坑が発見されている。 3号墳は径18mの円墳で、築造は6世紀末で3基のなかではもっとも新しい。箱式石棺から女性1体分の人骨と多くの副葬品が発見された。 つぎに、写真の説明を。上段の写真は1号墳をてまえの前方部から左奥の後円部を撮った。右下の小さな写真は後円部から前方部を望み、左上は霞ヶ浦である。下段は2号墳で、右奥が3号墳になる。 帰るときに駐車場を確認したら、普通車2台、バイク3台が新たに駐めてあった。来たときには、見学者はいなかったのに、意外に人気があるようだ。 <参考HP> かすみがうら市>富士見塚古墳公園 かすみがうら市立博物館>富士見塚古墳(1号墳) 茨城県教育委員会>富士見塚1号墳・2号墳・3号墳 3基 |