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白山愛宕山古墳 はくさんあたごやまこふん
行田市長野・円墳)
白山愛宕山古墳・長野地区の古墳図・東側周溝発掘調査風景・実測図(行田市)
(いずれも2018.2撮影)
上の図は案内板から撮った、行田市長野地区の古墳配置図で、旧忍川を挟んで埼玉地区の一部を含んでいる。
長野地区をみると実線の丸のほかに、破線の丸もある。配置図にはなんの説明もないが案内板の文章を読めば、実線は発掘調査などで確認された8基の古墳跡プラス3基の現存古墳、破線は地元の伝承など未確認の7基と推測できる。
「長野地区の古墳も埼玉地区から続く埼玉古墳群の一部」(案内板)としても、現存はこの白山愛宕山古墳のほかに神明山古墳白山古墳だけだ。

配置図のやや左中央に、白山愛宕山古墳がある。別名、白山4号墳だが、木がない。何時だったか、さきたま古墳群から遊歩道を歩いて古代蓮の里を訪れたときには確かに墳丘上に生えていたのだ。
いまは、いくつかの切り株が残っていて、まるで残土置き場のようだ。右上の小さな写真は、案内板にある東側周溝発掘調査の風景で、たしかに木々はある。
また、直径約27mで周溝も含めれば直径約40mの円墳というが、案内板にあった実測図をみたら墳丘が大きく崩され、1/4ほどが残るだけだ(右下の写真、中央の四角いところが現存する墳丘)。
同じ円墳でも、お近くの丸墓山古墳(さきたま古墳群)とは比べようもない小さな白山愛宕山古墳である。