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鬼の雪隠・鬼の俎 　おにのせっちん・おにのまないた （奈良県明日香村野口）

（いずれも２０２０．２撮影） 案内板によれば、怖い伝説がある。ちかくに住んでいた鬼が通行人を俎のうえで料理して、雪隠（トイレ）で用をたしたという。 この辺りはいまも人家が少なく、夜になれば、怖そうなところだ。 鬼の雪隠は実は、終末期古墳の横口式石槨を構成する蓋石（上の写真）で俎が底石（下の写真）というわけだ。扉石は無い。ちなみに、底石の大きさは４ｍ×２ｍ×１ｍ。 では、なぜ数十ｍも離れているのか。底石のあるところから蓋石が転がって、ひっくり返ったという。なお、この雪隠と俎は梅山古墳（欽明天皇陵）の陪塚のものらしい。 石槨の図は、鬼の俎にある案内板から撮った。