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三ノ耕地遺跡 さんのこうちいせき
(埼玉県吉見町久米田二ノ耕地367-1・方形周溝墓、前方後方形墳墓)
三ノ耕地遺跡(埼玉県吉見町)
(埴輪は2024.1、ほかは2024.5撮影)
三ノ耕地遺跡の小字は二ノ耕地で、なぜ二ノ耕地遺跡にしなかったのかと思っていたら、帰宅後の調べで同じ久米田地内に二ノ耕地遺跡があった。

現地は見晴らしの良い耕作地に案内板があるだけで、人影は見えず数台の車が駐まっていた。ここに縄文時代の住居跡や、方形周溝墓、前方後方形墳墓があったとは、案内板を読まなければ分からない。
4世紀はじめに築造された前方後方形墳墓は3基あって、全長は北から69m、40m、27m。方形周溝墓は28基あり、下段左の写真は案内板に掲載されていた空中写真(平成8年度調査区:北から。下記の<参考HP>嵐山町web博物誌のほうが鮮明)である。
発掘調査は平成8、9年度に吉見町、令和3年度からは埼玉県埋蔵文化財調査事業団がおこない、遺物は吉見町の埋蔵文化財センターに展示してある。写真の下段右はセンターで撮った人物埴輪で、「三ノ耕地遺跡4号墳出土 古墳時代後期 6世紀」のプレートが添えられていた。埴輪は、ちかくの和名埴輪窯跡群から運ばれたのだろう。

以下、余談。見学後に道の駅(いちごの里よしみ)でトッテモ甘いと評判のいちご「あまりん」を求めたが、どちらかと言えば酸っぱく、時期が遅かったのだろうか。
<参考HP>
埼玉県埋蔵文化財調査事業団>三ノ耕地遺跡(吉見町)
埼玉県埋蔵文化財調査事業団>権現遺跡・二ノ耕地遺跡 (吉見町)
嵐山町web博物誌>吉見町三ノ耕地遺跡の前方後方形周溝墓群