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天神城 てんじんじょう
(群馬県川場村天神・平山城)
天神城(群馬県川場村)
(いずれも2026.3撮影)
駐車場からは歩きで、下方に小さな森が見えている(左下の小さな写真)。念のためクマ除け鈴を取り出し、天神城に向けて一旦下って上り返すと、真っ平らな頂上に辿り着いた。ここが曲輪なのか、意外に小さな城跡だ。
石碑のほかに案内板があって、「ご自由にお取り下さい」と貼られたケースが付属していても、取るもの(パンフ?)はなにも無い。案内板を読んでいたら、水流の響きが聞こえてきた。天神城は薄根川と溝又川が合流しているところにあって、裾を削られ小さくなったのか。城というより砦のようだ。

つぎに、この城に拠った者について。沼田城を築いた万鬼斎顕泰(ばんきさい あきやす、沼田氏12代)は嫡男の朝憲(とものり)に家督を譲り、天神城で隠居する。だが、側室の子の景義(かげよし)に跡を継がせようと、朝憲を招いてなんと殺害したという。
黙っていないのは朝憲の嫁の実家で、ついに川場合戦が勃発する。万鬼斎は景義と尾瀬を越えて会津(越後とも?)へ落ちのびるが、彼の地で客死。景義は再興を図ろうとしたが天正9年(1581年)、前年に沼田城を攻略した真田昌幸によって滅ぼされている。景義の首さらし石は、いまも沼田城に。
以上、いまは川の流れる音しかしない、穏やかな天神城に戦国ドラマが秘められていました。