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金山城 かなやまじょう
(太田市金山町40-98ほか・山城・国指定)
金山城(太田市)
(2017.1撮影)
太田市の金山は「ぐんま百名山」、金山城は「日本百名城」だ。頂上まではモータープール(駐車場)から整備された歩道を20分ほど、頂上の本丸跡は新田神社になっている。

ここで、金山城の区切りとなる年を確認しておきたい。
1338(延元3)年(注)…新田義貞、越前で戦死
1469(文明元)年…金山城築城
1590(天正18)年…金山城廃城
1875(明治8)年…義貞を祭神に新田神社創建
(注)南北朝時代の元号は南朝のもので、北朝では延元3年は建武5年、正平13年は延文3年である。

勘違いされている方もいるが、新田義貞が築城したのではなく死後、100年以上経っての話しである。そして、築城から廃城までわずか120年で、戦国時代とほぼ重なる。
新田神社は明治はじめの創建と、比較的新しい。東京都大田区にも新田神社があって、こちらは1358(正平13)年(注)の創建で、義貞の次男・義興(よしおき)を祀っている。それぞれの新田神社は、同名の地に建っているわけだ。ただ、「太」田市と「大」田区の違いにご注意を。
写真の手前は月ノ池。奧が大手虎口で当時、関東の城にはなかった石垣だ。この風景をデザイン化した100名城スタンプは、階段を登った休憩施設にあった。
むかし訪れたときは、古色蒼然とした山城だったが、いまは発掘がすすみ整備されている。どちらがよいとは言えないが、百名城に選ばれた影響かな。帰りにガイダンス施設に寄ったらよいでしょう。

<参考HP>
太田市>金山城跡 
山小屋見てある記>山行>金山(城跡)登山