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三ツ寺T遺跡 みつでらいちいせき (高崎市三ツ寺町) |
(いずれも2022.3撮影) |
ローソンに駐めて、三ツ寺T遺跡を訪れた。(三ツ寺は旧群馬町の地名で、平成18年に高崎市。)新幹線工事の、事前の発掘調査によって、古墳時代の豪族館跡がはじめて明らかになった遺跡だ。 ただ、榛名山麓で豪族が生活していた館跡といっても、往時を偲ぶものは何も無い。上越新幹線の高架があるだけ…、案内板の場所を示す標識は設置されていた。 案内板によれば、館は1辺36mの正方形で張り出しがあり、石垣と3重の柵で囲まれ金属の精錬も行われていた。周囲は幅30m、深さ3.5mの堀が巡り水道橋まで架かっていたという。 5世紀後半に築かれ、6世紀前半に廃棄されているが、榛名山系二ツ岳の大噴火が影響しているのだろうか。北西1キロにある保渡田古墳群の被葬者の館といわれる。 三ツ寺T遺跡の見学を終えたのでローソンで昼食を求め、かみつけの里博物館に向かった。博物館には保渡田古墳群のほか、三ツ寺T遺跡についての展示もある。 写真の説明を。左上の写真がローソンの駐車場から眺めた館跡で、案内板は横断歩道を渡り、新幹線の高架を潜った右側にある。左下が博物館に展示してあった館跡の模型で、右は三ツ寺T遺跡と保渡田古墳群の位置関係を示している。なお、黄色の文字はこちらで付記した。 |