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保渡田古墳群 ほどたこふんぐん |
保渡田古墳群はいずれも前方後円墳で、八幡塚古墳と二子山古墳は上毛野(かみつけの)はにわの里公園内に復元されている。ただ、薬師塚古墳は公園から離れた私有地(西光寺)にあり住所が異なる。 八幡塚古墳 はちまんづかこふん (高崎市保渡田町2000-1・前方後円墳・国指定) |
(盾持ち人埴輪2022.3、ほか2017.9撮影) |
石だらけの古墳といった印象が強くて、遠くからはまるでコンクリートで固めているように見える。全長96mの前方後円墳は、5世紀後半の築造である。 墳丘を葺石で被い、レプリカ埴輪も多く往時の様子が偲ばれる。形象埴輪群は祭祀、狩猟など、いろいろなシーンを表現しているという。写真の遠景は榛名山。二ツ岳(榛名山系)は6世紀に大噴火し、火山灰は大量の埴輪を保存してくれた。堀には4つの中島があり、これも葺石で飾られている。 そして、設置された階段をのぼって後円部の墳頂から、舟形石棺(左の写真)のある展示室へ下りられる。見学には展示室の開放日時を要確認。 後日、かみつけの里博物館で撮り忘れた八幡塚古墳出土の盾持ち人埴輪(右の写真)に会えた。目鼻立ちがはっきりしていて、耳も大きい。外側の円筒埴輪列に、一定の間隔をおいて10体以上が並べられていた。 二子山古墳 ふたごやまこふん (高崎市保渡田町2000-1・前方後円墳・国指定) |
写真左上が二子山古墳で、葺石がないと草ぼうぼうになるのか。八幡塚古墳とのコントラストが興味深い。堀にはコスモスが植えられて、背景の山はもちろん榛名山だ。 この辺りから、かみつけの里博物館にかけてスマホ片手に歩き回る者が多い。ポケモン目当てかな。全長108mの前方後円墳は、5世紀後半の築造である。 薬師塚古墳 やくしづかこふん (高崎市保渡田町1872・前方後円墳・国指定) |
いまは西光寺が建っていて、しかも樹木で被われているので墳形は確認できなかった。 階段を登った後円部はすこし開けていて、お堂のよこにコンクリ屋根付きの舟形石棺が鎮座していた(写真の右)。八幡塚古墳の石棺より大きくみえる。全長105mの前方後円墳は、5世紀後半の築造である。 <参考HP> 高崎市>保渡田古墳群(観光情報) ググっとぐんま>保渡田古墳群・かみつけの里博物館 |