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赤岳 あかだけ 
2007.9(13時間20分☆☆個人)美濃戸口→文三郎尾根→赤岳→横岳→硫黄岳→夏沢峠→みどり池→稲子湯

硫黄岳から赤岳方面
<1日目>
新宿7時発のあずさで茅野駅まで行き、バスで美濃戸口に向かう。バスは直通で、3連休の3日目なので乗客は2人だけ。美濃戸口から美濃戸までの林道を歩いていると、車が通りすぎていく。車ならこの林道歩きが無いのに…。

美濃戸から行者小屋への道は赤岳鉱泉への道と比べたら、林のなかで暗く傾斜も急な気がする。団体ツアー客や重そうなリックを背負った若者たちが次々に下りてくる。
2時間強で行者小屋へ着く。あいにく霧で山は全く見えない。行者小屋からは文三郎尾根を通って赤岳へ向かう。文三郎尾根は、ハイマツ帯の急坂で金網の階段が多い。階段の途中で一瞬霧が晴れ、行者小屋や二十三夜峰の岩壁が見えたが、すぐに霧に隠れてしまう。そのうち風が強くなり雨まで降り始めたので急いで雨具を着る。

やっと到着した頂上は、濃い霧と強風で視界は数m。すばやく写真を撮って、宿の赤岳頂上小屋へと向かう。
宿泊客は頂上手前で抜いていった単独女性と、夫婦づれ、そして私たち2人の5人だけ。前日は2枚の布団で3人が寝るほど混んでいたそうだ。

<2日目>
赤岳、横岳、硫黄岳と赤岳-稲子湯の地図朝起きたら、一面の霧と強風で窓から何も見えない。雨が降っていないだけいいと思いながら、5時30分に小屋を出る。小屋の外から見たら赤岳の頂上はすぐそばだ。昨日は、頂上から小屋が全く見えないほどの深い霧だった。

強風で霧が飛ばされて、西の景色が少しずつ見えてくる。昨夜の雨で濡れた岩に注意しながら、赤岳展望荘へと下りる。展望荘から後ろを振り返れば、南東の方角に富士山がくっきり見える。
横岳までは、急な岩山を何度か登り返していく。ここまで来たら、風は相変わらず強いが霧はすっかり晴れて、南の赤岳から北の硫黄岳まで見渡せるようになった。横岳のクサリ場は思ったほど大変でもなく通過して、硫黄岳へ着く。
硫黄岳からは夏沢峠へ下り、本沢温泉へ向かった。本沢温泉の野天風呂は川の側で、囲いのなかに白く濁った湯が張ってあって、誰もいない。600円を払えば入れるようだが、上を通る登山道から丸見えなので、勇気がいるかも。

本沢温泉からは、みどり池の畔に建っているしらびそ小屋へ向かう。稲子湯からのバスの時刻に合わせて、コーヒーをゆっくり飲みながら休憩をする。美味しいコーヒーだった。
(上の大きな写真は硫黄岳から赤岳方面だ。下の小さな写真は順に、雲流れる赤岳、左に富士を望む横岳山頂、硫黄岳の爆裂火口だ。)