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37.20周年を迎えて |
中山編集事務所は4月で20周年を迎えます。 「継続は力」なんて言葉がありますが、本づくりは厳しくなるばかりで、業界の末端にぶら下がっている身としては力を発揮する場があまりなく、よく持ちこたえたというのが実感であります。 この間にはさまざまな出来事がありました。取引先の倒産による債権の未回収もあり、最近では企画倒れがはじめて発生して、持ち出しを余儀なくされました。プラス面より、マイナスのほうが印象に残るようです。 そして、いずれの日にか、教訓を発表して同業の方々のお役に立てればと思っています。 本づくりは決して実入りのよい仕事ではありませんが、その過程にはやりがいがあります。本という、完結した小宇宙を自らの裁量で形作っていく楽しさです。 20年後の出版界はどうなっているでしょうか。電子書籍が全盛を迎えているでしょうか。せめて、われわれがリタイアするまでは、現物(紙)の本づくりが生き残っていてほしいものです。 そして、新刊を実際に触れたときのトキメキ感がある限り、いまがマイナスであったとしても未来は楽天的に考えたいです。 年金が支給される年齢まではひとまず頑張ってみようかな。(国民年金の期間が長いので決して満足な額ではありませんけど。) 最後に、いまもお付合い下さる皆さん、有難う。これからもよろしくお願いします。 (2013年3月 中山) |