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鎧塚古墳 よろいづかこふん
(前橋市富士見町時沢鎧塚2636・墳形不明)
鎧塚古墳(前橋市)
(いずれも2020.5撮影)
鎧塚古墳(前橋市)富士見村25号古墳の鎧塚古墳。お向かいの富士見村26号古墳から見れば、ブロック塀で囲まれて、墳頂に石碑がある(左の写真)。見た目は円墳のようでも、墳形は不明だ。
塀のまえには、ふじみ老人福祉センター巡回バスのバス停があって、新型コロナの影響か、運休のお知らせが貼ってあった。

裏へ回ったら小径があって、裾は一部が小さな墓地になっていた。私有地のようでも、お断りすべき住民の方は見当たらない。失礼しますと、階段を上れば天井石を失った横穴式石室があって驚かされた。事前の調べでも、この古墳についての情報はほとんど無かったのだ。側では棕櫚の木が、黄色い花を咲かせていた。
『群馬県古墳総覧』によれば、昭和28年に発掘され、石室からは刀、玉、耳環が出土している。残念ながら、鎧は無い。

墳頂の石碑は、武尊山大神と大きな文字で刻まれていた。26号古墳から見える裏面の文字は昭和五十四年秋で、おそらく建立年である。そして、小さな座像を挟み、横書きで鎧塚古墳と刻まれた石碑も立てられていた。