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纏向遺跡 まきむくいせき
(桜井市纒向地域・国指定)
纏向遺跡(桜井市)
(いずれも2020.2撮影)
巻向駅は無人駅なので、簡易改札機にスイカをタッチしたら、「ようこそ纏向遺跡へ」の案内板が迎えてくれた。案内板によれば、纏向遺跡は東西2キロ、南北1.5キロの、古墳時代前期の大規模集落遺跡だという。
駅まえには、遺跡の一部と思われる広い空き地がある(上の写真)。トイレを設置してあり、無断立入禁止の大きな警告看板が目立っていた。周りを見渡せばスケボーの練習をしている子供たちがいて、北の方向150mほどに柱の林立が望めた。辻地区の大型建物跡だ。

辿り着いた辻地区は、纏向遺跡の中心になるエリアで、桜井市が建物跡に柱を立てている(下の写真)。また、大量に見つかった桃の種を測定した結果、建物群の年代が135〜230年と判明した。邪馬台国の時期とも合う。
卑弥呼の墓かも知れない箸墓古墳もちかくて、ここは邪馬台国の候補地だ。出土品はふつうの集落遺跡とはちがい、土木工事につかわれる道具が多く、都市の始まりといわれる。駅の案内板にも、大きな文字で「卑弥呼の里、国の始まりの地 桜井」とあった。

纏向遺跡出土の木製仮面(桜井市)なお、メクリ地区からは国内最古の木製仮面が出土している。形状はパックのフェイスマスクに似ていて、すこし怖いかも。
長さは26センチほどで、農耕用の鍬を材料に、目は新たに孔を開けたが、口は柄の孔をつかっている。
<参考HP>
桜井市>史跡纒向遺跡辻地区の整備について
桜井市観光協会>纒向(まきむく)遺跡 国史跡