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稲荷古墳群 いなりこふんぐん
(宇都宮市上欠町719・前方後円墳1基、円墳3基・市指定)
稲荷古墳群の模型、地図(宇都宮市)
(いずれも2021.12撮影)
稲荷古墳群への入り口には案内板(地図では現在地のところ)があって、6世紀後半〜7世紀の築造で埴輪や鉄刀などが検出されていると述べていた。
そして、この先は山道でUターンできないと注意書きがあっても、付近には駐車スペースは無い。なので、いまはコミュニティセンターの看板を掲げた上欠町公民館に一時、駐めさせて頂いた。申し訳ない。
案内板から撮った地図は、日光線が国鉄になっているなど古い。古墳ナンバーは赤色で付記した。地図は左が北である。

稲荷古墳群1〜4号墳(宇都宮市)古墳群への山登り気分は5分で終わって、1号墳が姿を現した。古墳群周辺は木々で囲まれ鬱蒼としているが、この空間は下草や竹が刈られて、たとえ案内板は古くても好感がもてた。ご苦労さまです。
4基とも簡易な案内板があって、1号墳は径17mの円墳、横穴式石室の玄室長3.6m、2号墳は墳丘長32.7mの前方後円墳、3号墳は径10mの円墳、そして4号墳は径9mの円墳である。
1号墳と2号墳はフェンスで囲まれ、1号墳は天井石の無い横穴式石室が露わになっていた。盛上がりをはっきり確認できるのは2号墳のみだ。
現地の、稲荷古墳群についての案内板には、南西1キロの聖山公園遺跡に古墳群を築造した古代人の竪穴住居群があるという。
そして、古墳づくりの模型であるジオラマが、清明館(宇都宮城址公園)に展示してあった(上の写真。古墳ジオラマの拡大写真はこちら)。石を葺いて、埴輪を並べる古墳づくりの最終段階が、古代人のリアルな動きで再現してあり、この稲荷古墳群の調査をもとに製作したと添えられていた。
<参考HP>
宇都宮の歴史と文化財>稲荷古墳群