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太子堂塚古墳 たいしどうづかこふん
(富岡市一ノ宮稲荷森・前方後円墳)
太子堂塚古墳(富岡市)
(いずれも2021.10撮影)
墳丘の一部は、畑として利用されている。まだ新しいコンクリ階段を上って、2つ並んでいる句碑を確認する。芭蕉句碑と、その句碑を建てるために尽力した雲裡房(うんりぼう)の句碑だ。
句碑の案内板はあっても、古墳については、「ふれあいの道(一ノ宮コース)B太子堂塚古墳」と記された標識だけだ。
太子堂塚古墳は別名、一ノ宮1号墳。『群馬県古墳総覧』では、この全長70mの前方後円墳に片袖型横穴式石室があるようだが、石室のあった後円部はほとんど削られている(『総覧』の現状は「×」である)。なので、写真は残された前方部になる。

太子堂塚古墳(富岡市)右の写真は墳頂の様子で、左にある大きな石碑の詳細はわからないが、いかにも石室の石材のように見える。
なお、古墳名になった太子堂の太子とは、聖徳太子を指している。かつて、墳丘上に太子を祀るお堂があって、後円部と運命をともにしたのかな。