ホーム | 古墳 | 城郭 | 旧跡ほか

少将塚古墳 しょうしょうづかこふん     
(前橋市富田町・前方後円墳)
少将塚古墳(前橋市)
(いずれも2021.6撮影)
別名、荒砥(あらと)村336号古墳である。昭和30年代に合併した荒砥村は城南村になり、40年代には前橋市に編入されている。群馬県人に尋ねても、「荒砥村?」という方が多い。往年の村名は古墳ナンバーのほか、東を流れる荒砥川に残されている。

少将塚古墳(前橋市)さて、少将塚古墳である。舗装された狭い農道を進むと、竹や雑木が入り組んだ鬱蒼としたヤブがあった。
上の大きな写真ではヤブの左端をすすめば、人が通れる空間が空いていた。右上の写真で、中央の黒くなったところだ。墓石が数基あってブロック塀に隠れていたのは、古墳名に関係のありそうな黒い石碑(墓石かも)、そして小さな赤い鳥居と石祠である。
宗教的な場所であるのは確かで、ブロック塀よこの、少将塚古墳と書かれた標柱が古墳の存在を訴えていた。
『群馬県古墳総覧』に記された、『上毛古墳綜覧』のデータでは、全長30m、高さ2mほどの前方後円墳だ。だが、ヤブのせいか盛上がりを確認できないので墳形もわからず、標柱を見ただけになってしまった。案内板は無い。