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反町遺跡  そりまちいせき
(東松山市高坂・古墳は前方後円墳1基、円墳27基)
反町遺跡(東松山市)
(アピタ内展示2019.11、ほか2023.3撮影)
高坂古墳群を見学を終えて、高坂2号墳の東600mほど、アピタ東松山店(ピオニウォーク1F)に立ち寄った。
トイレの手前には展示コーナーがあって、アピタ建設用地内に埋もれていた反町遺跡が紹介され、遺物である男子と馬の埴輪や土器を見学できる。左上の写真パネルには、「反町遺跡 古墳群の全景」と付記され、周堀が接近していてかなりの密集状態である。
反町遺跡は、弥生から中世にかけての大規模集落跡だ。古墳時代がおもな時代で、全長35mの前方後円墳(4号墳)の周りに、径10〜20mの円墳27基が確認され、築造は5世紀後葉から6世紀後葉だという。そして、現存する墳丘は皆無だが、水晶とか碧玉を加工する工房跡も発見されている。

反町遺跡の出土品(東松山市)後年、さきたま史跡の博物館で企画展「東松山市反町遺跡」を見学する。副題は「時代を彩る職人のムラ」。
円筒埴輪や人物埴輪のほかに、職人の道具類も展示され興味深かった。
右上の写真は、ガラス小玉の鋳型。右下の写真には砥石が2つあり、小さいほうは勾玉を磨くものだ。ルーペで拡大されているのは玉に孔を開ける鉄針で、いずれも古墳時代前期に使用された。
なお、古墳跡の配置図は企画展のパネルから撮影した。
<参考HP>
埼玉県埋蔵文化財調査事業団>反町遺跡(東松山市)