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オクマン山古墳 おくまんやまこふん
(太田市城西町529・円墳)
オクマン山古墳の鷹匠埴輪、蛇川親水公園(太田市)
(鷹匠埴輪2019.8、蛇川親水公園2019.9撮影)
オクマン山古墳はすでに消滅しており、200mほど離れた蛇川親水公園に円墳もどきと案内板が設置されている。墳頂には巨石が置かれていても、その説明は無い。
早朝に訪れたせいか、公園を散策されている方は一人だけ。トイレのある管理事務所?は閉まっていて、左手奥に駐車場があった。

消滅したとはいえ、オクマン山古墳を有名にしているのは出土した多くの形象埴輪だ。過日、見学した群馬県立歴史博物館の企画展では、鷹匠埴輪(高さ147cm、別名「鷹を操る男子」、市指定)が入口ちかくに展示してあった。
説明プレートによれば、つば付きの帽子、下げ美豆良(みずら)などからお偉いさんだ。古墳時代、鷹匠の身分は高かったのだろう。そして、左腕に留まっている鳥は、尾の付け根に鈴があるので飼育されたもので、腰に下げているのはエサ袋である。ただ、鷹といわれても小鳥のような印象だった。
なお、6世紀後半に築かれたオクマン山古墳は、宝泉村(ほうせんむら)1号古墳で、径36mの円墳、袖無型横穴式石室があった。
<参考HP>
太田市>オクマン山古墳(PDF)