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二体地蔵塚古墳 にたいじぞうづかこふん
(太田市世良田町1578-1・円墳)
二体地蔵塚古墳(太田市)
(いずれも2018.3撮影)
新田荘歴史資料館からは1キロほどで、帰りに立ち寄った。
ここ旧尾島町の世良田(せらだ)は、世良田四十八塚と呼ばれるほど古墳が多かったが、二体地蔵塚古墳を含めて3基だけが残っている。案内板の説明は、古墳についてこの程度である。別名、世良田村23号古墳は『群馬県古墳総覧』に掲載されていた『上毛古墳綜覧』での単位を尺からmにすると、直径24m、高さ4m少々だ。

二体地蔵(太田市)さて、墳丘には「黒沼彦四郎入道梟首遺跡」と書かれた古めかしい標柱がある。梟首は「きょうしゅ」と読んで、さらし首の意味である。
つぎも案内板の説明。莫大な税を取り立てるため、北条の使者・彦四郎らが世良田に乗り込んできた。怒った郷土の英雄・新田義貞が彦四郎をさらし首にしたのがこの地だった。
そして、墳丘には2体のお地蔵さんが並んでいて、人の争う異様な声を鎮めるために設置されたという。