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中塚古墳 なかつかこふん
(桐生市新里町新川2592・方墳?・県指定)
中塚古墳(桐生市)
(いずれも2019.5撮影)
南から訪れたせいか、坂を上って高台に築かれたのを実感できた。そして、案内板があるのを確認した。
気になっていたのは、墳形だ。事前の調べで『群馬県古墳総覧』では円墳、<参考HP>として桐生市のサイトを2つ掲げたが、前者が方墳、後者が円墳で、墳形が異なっていたからだ。そして、現地で確認した案内板では方墳で、平成29年に設置されたので古くはない。
(後日、確認したら後者のサイトも方墳に改められていた。)

中塚古墳の石室(桐生市)1辺40mの墳丘に、石祠を載せている中塚古墳。南に開口している横穴式両袖型石室は、安山岩の切石積だ。
奥壁に小さな石が組んであるのを確認する(右上の写真)。三角形もあって、巨石の欠けているところを補ったのかな。緑色はたぶんコケで、床は部分的に土砂が盛り上がっていた。右下の写真は玄室から開口部を望んでいる。石室は古くから開口していたので、副葬品については不明だという。

中塚古墳は、天武10年(681年)に立てられた山上碑(やまのうえひ)によって、地名に名を残こす新川臣(にいかわのおみ)の墳墓と推定された。7世紀の築造である。山上碑のよこには、山上古墳がある。
<参考HP>
桐生市>中塚古墳 桐生市>天神古墳・中塚古墳・武井廃寺塔跡
高崎市>山上碑及び古墳