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中ノ峯古墳 なかのみねこふん
渋川市北牧中ノ峯2396・円墳・県指定)
中ノ峯古墳(渋川市)
(いずれも2019.3撮影)
子持山の傾斜面に築かれた径12mの小さな円墳で、墳頂は広くてケーキの土台のように平坦になっている。旧子持村が設置した案内板のほか、石碑にも古墳の説明文があり、両者を併せて読むと以下のようになる。(写真の左にある石碑の裏に説明文が彫ってあり、石碑の右が袖無型横穴式石室の開口部である。)

中ノ峯古墳の石室(渋川市)ちかくの黒井峯遺跡と同じく6世紀の、榛名山二ツ岳の噴火による軽石に埋没した円墳で、もとの形をほぼ残している。二ツ岳の噴火については、虚空蔵塚古墳でも触れている。
昭和54年に軽石を採取するとき偶然に発見され、墳丘と石室の一部が破壊されたので修復してあるという。石室の全長は5mだ。
そして、火山灰層(FA)と軽石層(FP)に挟まれていたので、6世紀中頃に築かれ、6世紀末頃まで使用された。(二ツ岳は6世紀に大きな噴火を2回起こしていて、1回目が火山灰層で、2回目が軽石層として見つかる。)
石室は乱石積で、刀、玉のほかに4体(石碑では5体)の人骨が発見されている。