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長岡百穴古墳 ながおかひゃくあなこふん
(宇都宮市長岡町373・横穴墳・県指定)
長岡百穴古墳(宇都宮市)
(いずれも2021.12撮影)
冬にしては暖かい日和。長岡百穴古墳を目指して、交通量の激しい宇都宮環状道路を西に向かうも右折できずに、700mさきから長岡街道を引き返した。
百穴を従える、観音堂の脇では放菴の歌碑が見学者を待っていた。
 百穴に 百の仏の すみたまう 長岡の村 かすみたりけり

観音堂を挟んで、凝灰岩の丘に築かれた横穴墳は東に44基(下段の写真、手前は畑)と西に8基(上段の写真、手前は駐車場)の計52基。古墳名の半数だが、簡素な案内板では重複して掘られた穴もあるので、もっと多いらしい。
そして、前庭部から扉石を嵌め込んだだろう、切込みのある玄門を経て、羽子板型の玄室へ続くという。羨道は無い。築造は7世紀の前半で、奥壁に掘られた石仏は後世のものだ。
長岡横穴群の名称を、長岡百穴古墳にしたのは吉見百穴を意識したのかな。吉見百穴のほうが規模は大きいが、こちらは入場料が掛からない。なお、階段があったので丘の上まで上ってみても、祠があるくらいだった。
<参考HP>
宇都宮の歴史と文化財>長岡百穴古墳