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三島神社古墳 みしまじんじゃこふん
鴻巣市明用123・前方後円墳・市指定)
三島神社古墳(鴻巣市)

三島神社古墳(鴻巣市) コミュニティバスを三島神社で降りる。三島神社は旧吹上町の住宅地にあり、すこし離れると長閑な田園風景が拡がる。
横穴式石室は破壊され、石室の材料である緑泥片岩は本殿前と、案内板の横に置かれていた。案内板には、下の実測図も掲載されている。
上の写真では左が本殿、右が実測図に掲載されていない建物で、奧が墳丘上の木々である。左の写真は本殿側から墳丘を眺めたものだ。
 三島神社古墳(鴻巣市)
(いずれも2017.12撮影)
案内板はまだ新しく、また参考にすべき自治体のHPも見当たらないので以下、全文を紹介しよう。
「元荒川と荒川が分流する地点の自然堤防上に位置する市内最大の前方後円墳で、墳丘主軸をほぼ南北に置き、北側が後円部、南側が前方部と考えられる。墳丘はすでに大きく削られ、埋葬施設である横穴式石室は古く破壊されている。石室の石材である緑泥片岩及び凝灰岩質砂岩は、三島神社本殿前の参道及び正面右側に置かれている。
墳丘の規模は、昭和五十八年の周溝確認調査によって主軸長約五十五メートル、後円部径約三十メートルであることが判明し、墳丘及び周溝中から多量の埴輪片(円筒・馬形)が検出された。本古墳の築造年代は横穴式石室、埴輪の特徴から六世紀後半と考えられる 。出土した埴輪は、南東六キロメートルに位置する生出塚埴輪窯から供給されたことが明らかになっている。平成二十八年六月 鴻巣市教育委員会」
この文章でいう本殿は、実測図では社殿としている。そして、その本殿は後円部上にあると思っていたら、南側は前方部だった。