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愛宕塚古墳　あたごづかこふん （栃木県壬生町壬生甲3278-1ほか・前方後円墳・国指定）

（いずれも２０２１．１２撮影）

愛宕塚古墳も国指定とあっては、車塚古墳と牛塚古墳だけ訪れるわけにはいかない。 立派な案内板がある。墳丘長８２ｍの前方後円墳は２段築成。１段目の基壇は広く、２段目の斜面からは葺石が確認されたという。人頭大の河原石とあるので、愛宕神社の下、木の根元にあった石は小さい気がする。 愛宕神社は前方部に祀られて、写真の右奥が後円部になる。落ち葉がまとめられ、程よくヒノキや杉が切られた境内には、静寂な雰囲気が漂っていた。 さて、２重の周溝を含めた全長は１２０ｍで、墳丘はそんなに大きく感じないのに、周辺はかなりのものだ。下掲の測量図は案内板から撮り、スケールは２０ｍである。 出土した円筒埴輪は、墳丘で高さ６０ｃｍの３条突帯、周堤上で８０ｃｍの４条突帯で、周堤部からは盾持ち人埴輪も。盾持ち人埴輪の写真は、壬生町立歴史民俗資料館で撮った。 なお、愛宕神社は元禄年間に壬生城の鬼門除けに建立したといわれ、愛宕塚古墳が良好な状態で残っているわけだ。