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古海原前1号古墳 こかいはらまえ…
(群馬県大泉町古海・帆立貝形・県指定)
古海原前1号古墳と埋葬施設(群馬県大泉町)
(同向式画文帯神獣鏡2019.8、ほか2019.6撮影)
大泉町は北関東工業地域の一部で、スバルをはじめとした企業が進出し、外国人比率も高くて「日本のブラジル」といわれる。
古海東公民館に隣接した古海原前1号古墳は、県指定だけあって墳丘を被う芝生が刈られ、史跡公園としてよく整備されている。だだ、住宅が迫り写真に入り込むのが気になる。

古海原前1号古墳の墳頂、同向式画文帯神獣鏡(群馬県大泉町)20基を超える古海原前古墳群の1号墳だ。案内板には、つぎの説明があった。
全長53mの帆立貝形古墳は、墳頂(左上の写真)から二ツ岳の火山灰が確認され、5世紀末の築造と考えられている。
昭和59年度の調査では、竪穴系の埋葬施設が縦(上下)に4重の状態で発見されている(上の4枚組みの写真で、上から順に礫槨3、粘土槨1。案内板から)。
出土品は多く、埋葬施設からは同向式画文帯神獣鏡が発見され、同型は全国に23面ある。写真は群馬県立歴史博物館で展示されていた現物である。

帆立貝形古墳というが、見た目は円墳のようだ。三段築成で、テラスもしっかりしている。そして、階段を上れば墳頂には「古海原前1号墳主体部」と記述された案内板が埋め込まれていた。