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喜蔵塚古墳 きぞうづかこふん
(藤岡市白石・円墳・市指定)
喜蔵塚古墳(藤岡市)
(いずれも2023.3撮影)
畑の向こうに古墳らしきが垣間見える。路上駐車禁止なので、農作業をされていたご婦人に、車は白石公民館へと教えていただく。
そして、個人の所有なのは事前にわかっていたので、失礼の無いよう古墳名になった喜蔵さんの、古墳の場所も確認させていただく。石室は上の写真では、右に回ったところで別名、田村塚古墳、または平井村567号古墳である。

喜蔵塚古墳(藤岡市)喜蔵塚古墳まえの案内板によれば、南北25m、東西23m、高さ4mで、一部が直線的なので方墳かも知れないという(『群馬県古墳総覧』では方墳)。
全長7mの横穴式両袖型の石室は凝灰岩が積まれ、「部分的に互目積的な傾向がみられ、随所に切組積が施されています」と解説してあった。互目積(ごのめづみ)とは縦の線が半分ずつずれる石の積み方で、案内板から撮った右上の図を参照して下さい(実測図は『群馬の古墳物語<下巻>』にも掲載されている)。
見た目の、墳丘の規模に比べ石室が充実しているのに驚かされたが、一部がコンクリで補修してあった。
帰り際、「(截石切組積の)立派な石室ですね」とお礼を述べたら、「群馬県では大きいほうです」と答えられた。見学後は、ちかくの吉良上野介の陣屋跡に立ち寄った。
<参考HP>
藤岡市>喜蔵塚古墳