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赤城塚古墳 あかぎづかこふん
(群馬県板倉町西岡1552・円墳・町指定)
赤城塚古墳(群馬県板倉町)
(いずれも2022.3撮影)
赤城塚古墳出土の三角縁仏獣鏡(群馬県板倉町)西岡農村公園の駐車場を利用でき、満開の桜が年配のご婦人グループを楽しませていた。
公園の右手奥が、赤城塚古墳のある西岡神社だ。境内のクスノキはかなりの巨樹で、神社の歴史が窺える。
赤城塚古墳が知られているのは、3世紀に中国の魏でつくられた三角縁仏獣鏡が出土したからだ。古墳の案内板では、4〜5世紀築造の径32mの円墳と簡略に述べられていた。

三角縁仏獣鏡についてはその案内板のほか、鏡陵皇太神碑のものまである。(ちなみに、古墳は町指定、三角縁仏獣鏡は県指定。)
三角縁仏獣鏡の案内板は、直径は22.08センチで、鈕(ちゅう、突起したツマミ)の周りに3体の仏像が表現され(ほかに仙人、四獣)、国内では仏像が描かれているのは5種8面だけと述べられていた。
鏡陵皇太神碑の案内板では、延宝4年(1676年)、神社の再建修理時に農夫が三角縁仏獣鏡を見つけ、鏡陵皇太神と命名したという。碑は安政4年(1857年)に建立されたもので、発見経緯を漢文で刻んでいる。

三角縁仏獣鏡の写真は上から順に、三角縁仏獣鏡の案内板、鏡陵皇太神碑、板倉町文化財資料館の説明図(拡大写真はこちらで)から撮った。資料館では、レプリカを展示している。
そして、社殿の裏に保存庫があっても(建設記念碑もある)、いまはそこに現物は無い。保存庫に侵入しようとする痕跡が何回かあったので、関係者の話し合いで役場の金庫に厳重に保管されているという。
<参考HP>
板倉町>赤城塚古墳 三角縁仏獣鏡